台湾の若者はどんな部屋に住んでいるのか？

住居も含め、台湾の物価の安さを台湾に住んでみたい理由に挙げられる方が多いようです。「5,000台湾元で実際どんな部屋に住めるのか」という調査記事が台湾のニュースで掲載されていたので早速その内容を見てみましょう。

5,000台湾元って、どのぐらい？

当該記事の執筆時点(2015年11月20日)のレートで計算すると、5,000台湾元は日本円で18,000～19,000円の間です。これは台湾の大学新卒初任給(平均27,000台湾元程度)の５分の１に相当します。
また駐在員ではなく、台湾で現地の方と同じような生活を送っている日本人の方の多くは、100台湾元を1,000日本円、1,000台湾元を10,000日本円と、台湾元×10倍＝日本円という感覚を持つ方が多いです。
こういったことを考慮すると、5,000台湾元は日本の感覚だと４～５万円くらいの感覚になると考えてもよいかもしれません。

台北は5,000台湾元では無理かも

台湾の最大手賃貸住宅検索サイト「591租屋網」で検索すると・・・台北市内ではシャワー・トイレ付きのワンルームマンション(通称「套房」)が5,000台湾元ではほとんど見つかりません。
かろうじて見つかった下の物件も、６坪。シャワー・トイレ付きですが、MRT(地下鉄)の駅からはすごく遠く、バスもあまり来ない、交通不便な山の上にある物件です。

最低でも倍の10,000元以上は出さないと「套房」は見つからないと思います。もし5,000元で台北市内に部屋を借りようとしたら、シャワーやトイレ共同のアパート(通称「雅房」)などを選ぶしかなさそうです。

新北市まで出ると5,000台湾元の物件が出てくる

台北市から離れ、その周辺の新北市まで出るとシャワー・トイレ付きのワンルームマンション(通称「套房」)が5,000台湾元で見つかるようになります。また同じ値段でも台北市の物件より面積が広くなります。

こちらの物件は、５坪、シャワー・トイレ付きですし、エレベーターがあるマンションです。台湾はマンションも古いものが多く、５階建てでもエレベーターがないマンションも珍しくありません。

新竹市まで南下すると同じ5,000台湾元でも豪華

新竹科学工業園区(新竹サイエンスパーク)があり、半導体、液晶などのハイテク産業が集中する新竹では、以下のようなきれいなマンションの一室が借りられます。面積も７坪と大きめ。

台中市まで南下すると5,000台湾元で駐車場付き

台湾の中部に位置する台湾第三の都市である「台中市」では、5,000台湾元で以下の部屋(７坪)＋駐車場まで付きます。

ちなみに台北市や新北市以外では、自家用車がないと通勤や生活は不便だと思います。

台南市まで南下すると９坪の広々とした部屋に

台湾第二の都市高雄市では高級マンションの一室

台湾の生活も決して楽ではありません

台湾では特に台北市が家賃も含め物価が高く、若い人はみんな苦労しているのが現状です。日本人だと台北市内の場合１万元の部屋でも満足できない場合が多いかもしれません。こ