現在は台灣銀行の部門が入居している「帝國生命會社舊廈(旧帝国生命ビル)」。帝国生命は現在の朝日生命保険の前身の一つです。元々日本統治時代の1910年代に建てられ、当時は尖塔があったそうですが、白蟻による劣化が激しく、1930年代に改築され、今の姿になりました。一時は台湾政府外交部(外務省相当)が入居していたこともあったそうです。
塔の部分の装飾など、簡潔かつ美しいデザインで、1930年代のビジネスビルディングの特徴を残している上で貴重な建築物です。うっかりすると通り過ぎてしまいそうですが、総統府にも西門町にも近いので、お近くに来た際には是非足を運んでみてください。