筆者の年齢がばれるので、あまりブログに書いたことがなかったのですが、私自身の中国語とのかかわりについて書いてみたいと思います。
深夜番組で王菲(フェイ・ウォン)を知る
学生の時、日本の深夜番組「アジアNビート」で中国語圏での大ヒット曲、王菲(フェイ・ウォン)の「我願意」を聴いて、中国語ポップスに興味を持ちました。ちなみに「アジアNビート」の司会はまだ有名になる前のユースケ・サンタマリアでした。
北京語を勉強したのは偶然だった
ベリーショートのフェイとその歌声はかなりインパクトがあり、すぐこの「我願意」が入っているアルバム「迷」を買いました。あとで知ったのですが、この「迷」はフェイの最初の北京語のアルバムでした。
北京出身ではあったものの、香港でデビューしたフェイはずっと香港住民が馴染んでいる広東語で歌を歌っていたのです。もしフェイを知るタイミングがもう少し早ければ、北京語ではなく、広東語を勉強していたかもしれません。
香港映画「恋する惑星」を見る
その後、日本でも公開された香港映画「恋する惑星(中国語:重慶森林)」を見ました、フェイが出ているのが大きな理由だったのですが、ストーリーのハチャメチャぶりとすごいスタイリッシュな映像が心に残りました。
香港「重慶大厦(チョンキンマンション)」に行く
中国へ返還する直前、イギリス領時代の香港にも行きました。
「恋する惑星」の舞台のひとつが、香港の九龍側の繁華街・尖沙咀に残っている超高層の古い雑居ビル「重慶大厦」です。安宿も集中しており1週間ほど滞在していました。
普通に見れば「汚い」以外の何者でもないと思うのですが、その汚さ、ごちゃごちゃさ(大量の通信ケーブルや電力線も束でむき出しのまま天井を這っていました)、階段や通路の迷路のような複雑さ、すべて新鮮に見えました。この辺がアジア好き・嫌いを分けるのかもしれません。
あと、「半山自動扶梯(ヒルサイド・エスカレーター)」、香港島側の繁華街・中環(セントラル)から高級住宅地・半山區(ミッドレベル)までをつなぐエスカレーターです。高低差135m、全長800m、23基のエスカレーターで約23分かけて乗り継ぐという長さで、これも新鮮であちこちで乗り降りしました。
広東語と北京語の新鮮なリズム
当時はつたない英語でやり取りしていましたが、周囲で聞こえる広東語、どこかのアナウンスで流れる北京語がとても新鮮に聞こえました。中国人観光客もまだまだ少なかった時代です。
上手い表現が思いつきませんが、日本と比べると「生きている」というのがよりリアルに感じるんですよね。ということでますますアジア好きになって日本に帰りました。
参考文献 (クリックすると一覧を表示)
- アジアNビート – Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2N%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88&oldid=72617956、2019年07月14日閲覧)
- 迷 (專輯) – 維基百科,自由的百科全書 (https://zh.wikipedia.org/w/index.php?title=%E8%BF%B7_(%E5%B0%88%E8%BC%AF)&variant=zh-tw&oldid=53589255、2019年07月14日閲覧)
- 重慶森林 – 維基百科,自由的百科全書 (https://zh.wikipedia.org/w/index.php?title=%E9%87%8D%E5%BA%86%E6%A3%AE%E6%9E%97&variant=zh-tw&oldid=54727605、2019年07月14日閲覧)
- 中環至半山自動扶手電梯系統 – 維基百科,自由的百科全書 (https://zh.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%B8%AD%E7%92%B0%E8%87%B3%E5%8D%8A%E5%B1%B1%E8%87%AA%E5%8B%95%E6%89%B6%E6%89%8B%E9%9B%BB%E6%A2%AF%E7%B3%BB%E7%B5%B1&variant=zh-tw&oldid=53900288、2019年07月14日閲覧)