台湾の社会保険料を計算してみるの巻

台湾の社会保険料は高いのでしょうか安いのでしょうか?
そんな質問をよくお聞きしますが、この問題にお答えする前に、台湾の社会保険料を直接計算してみたいと思います。
まず、従業員の月給が3万元であり、その他の収入がなく、また扶養者がいないと仮定します。
まず台湾で必要なのは健康保険で、これは『全民健康保険』と呼ばれています。
行政院衛生署中央健康保険局が管理しており、そのウェブサイトに保険料のテーブルが掲載されています。
http://www.nhi.gov.tw/webdata/webdata.aspx?menu=18&menu_id=679&WD_ID=732&webdata_id=4257
この表において『月投保金額』(=保険対象となる収入の金額の意味)が「30,300」元のところを見ると、本人446元、投保單位負擔金額すなわち雇用主1,517元であることが分かります。
次に必要となるのは労災および就業保険です。(前者は中国語では『勞工保險』と呼ばれます。)
こちらは行政院労工委員会労工保険局が管理しています。
『全民健康保険』と同様、ウェブサイトに保険料のテーブルが掲載されています。
http://www.bli.gov.tw/sub.aspx?a=iCZS3R5M6%2fI%3d
このリンクのページの1番目のファイルをダウンロードして参照しますと、「第12級 30,300」というところがあります。この列の一番下の数字が月間の保険料になります。
勞工とありますのが本人でこの金額が546元、單位とあるのが雇用主のことでこの金額が1,909元です。
最後に台湾では『退休準備金』と呼ばれる積立年金のようなものがあります。
こちらに関しましては、本人の負担は0元、雇用主の負担が給与の6%となります。
この場合ですと、1,800元になります。
以上をまとめますと、保険料は下表のようになります。

保険の種類

本人負担

雇用主負担

全民健康保険

446

1,517

労工および就業保険

546

1,909

退職準備金

0

1,800

合計

992

5,226

したがって、月給3万元の場合、雇用主が負担しなければならない社会保険料は5,226元であり、すなわち月給の17.4%になります。
みなさんの想像と比べてみて高いでしょうか安いでしょうか、如何でしょう?
○●○●○
注意: ここで使った数字は2013年6月7日現在のものです。台湾の社会保険料はちょくちょく変動しますので、ご注意下さいませ。

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